iPhone史上最大のディスプレイを持つiPhone Xs Maxの魅力とは
iPhoneをはじめ、スマホの価格が高騰していることもあり、中古や型落ちモデルを検討する方が増えています。そこで今回は、2018年に発売したiPhone Xs Maxの魅力を改めてご紹介します。今から買っても大丈夫なのか、自身の使い方に不足はないのか、検討する材料にしてください。
iPhone Xs Maxの外観・デザイン
iPhoneは前作のiPhone Xで初めて、ホームボタンが廃止されて、全面ディスプレイになりました。iPhone XS Maxではより大型の6.5インチの有機ELディスプレイを搭載しています。それでは詳しい外観・デザインを見ていきましょう。
ホームボタンを廃止しフルディスプレイを実現
iPhone Xs Maxは前面のほとんどをディスプレイが占める、「フルディスプレイ」と呼ばれているタイプのデザインです。これを実現するためにホームボタンは取り除かれ、代わりに新しい操作方法が採用されています。
また、ホームボタンがなくなったことにより指紋認証機能である「Touch ID」もなくなっています。その代わりに「Face ID」という新しい生体認証が追加され、前面に搭載されたTrue Depthカメラによる顔認識が可能となっています。
背面は高級感漂うガラス素材
背面パネルは光沢ガラスを採用し、シンプルで高級感漂うデザインとなっています。ただし、ガラス素材である以上、万が一落下してしまった場合のガラス割れには少し不安があります。できれば指紋の付着や落下による背面のガラス割れを防ぐ為のフィルムやケースを別途装着しておくことをおすすめします。
側面は光沢感があるステンレススチール製
側面はステンレススチール製で全体的に艶やかな高級感があります。側面も背面同様、指紋や皮脂などが付着すると汚れが目立ちやすいため、気になる方はケースをつけての使用がおすすめです。
iPhone Xs Maxの特徴
iPhone Xs Maxの外観・デザインを確認したところで、詳しいスペックも見ていきましょう。2023年の現在でも使用できるのか、自身の使い方に不足はないのか、検討する材料にしてください。
より高精細になったディスプレイ
iPhone Xをそのまま大きくしたデザインに、iPhoneシリーズ史上最大の6.5インチ・Super Retina HDディスプレイ(有機ELディスプレイ)を搭載しています。 解像度は2,688 x 1,242ピクセルと超高精細。有機ELを利用した艶やかな画面で、きめ細かいスクリーン映像を楽しめます。
iPhone Xs Maxは6.5インチの大きなディスプレイを搭載しているので動画視聴や電子書籍を読むのに適したサイズとなっています。キーボードの範囲も広くなったため、仕事の効率化にも繋がるでしょう。
A12 Bionicチップ搭載で快適な操作感
iPhone Xs Maxに搭載されているA12 Bionicチップは、iPhone XやiPhone 8シリーズなどに搭載された1世代前のチップと比べ、「最大15%の処理高速化」「最大50%の省電力化」「最大50%のグラフィック高速化」と性能が大幅に向上しています。
性能がアップしたことで、臨場感あるゲームでも重さを感じることなく、滑らかな映像でプレイ可能です。すでに発売から5年経過しているiPhone Xs Maxですが、まだまだ使える性能を持っているといえるでしょう。
バッテリーは高い省電力性を実現
iPhoneは年々バッテリーの駆動時間が進化していますが、iPhone Xs Maxも当時は最長のバッテリー持ちがアピールされていました。iPhone Xs MAXのバッテリー容量はXやXSと比較し大容量となったのもあり、iPhone Xsから搭載されたA12 Bionicにより消費電力を抑え使用時間はより延びています。
さらに、iPhone Xs Maxはバッテリーがなくなった場合でも、予備電源でSuicaなどのエクスプレスカードを使うことができる機能が搭載されました。Suicaなどのエクスプレスカードをよく利用するユーザーにとっては非常に嬉しい改善といえるでしょう。
IP68等級の耐水防塵性能
iPhone Xs MaxはIP67等級からIP68等級に耐水性能が向上しています。これは深さ2メートルのプールに水没しても30分耐えることができる耐水性能を持っていることを表しています。
なお、前モデルのiPhone Xの耐水性能の等級はIP67となっており、これは水深1メートルで最大30分間の耐水性能となっています。ただし、必ずしも水没しないという保証はないので水周りには注意が必要です。
ワイヤレス充電に対応
ワイヤレス充電自体はiPhone 8から対応していますが、iPhone Xs Maxでも引き続き対応しています。ワイヤレス充電の最大のメリットは、充電器の上に置くだけで充電ができることです。
充電のたびにケーブルや電源を探したり、スマートフォンに接続したりといった手間がありません。かさばりがちなケーブルもないので、すっきりとしたスペースを維持できるでしょう。ただし、iPhone 12から登場したMagSafe充電には対応していない点に注意が必要です。
iPhone Xs Maxの画期的なデュアルカメラ
iPhone Xs Maxは広角と望遠のデュアルカメラを搭載しています。新しくなった1200万画素のイメージセンサーとデュアル光学式手ぶれ補正を搭載したのが特徴となっています。詳しいカメラのスペックを解説していきます。
スマートHDRに対応
iPhone Xs Maxは高性能なA12 Bionicのパワーを使い、いくつかの画像データを瞬時に組み合わせて綺麗な写真を生み出すことができるスマートHDRに対応しています。黒つぶれや白飛びを防ぎ、逆光時や夜景撮影に威力を発揮します。
iPhone Xs Maxの大型イメージセンサーのおかげでより多くの光を取り込むことが可能となり、より自然な表現をすることができるようになっているのです。
背景のボケを深度コントロール可能に
デュアルカメラ搭載のiPhone Xでもポートレートモードによる背景をぼかした写真が撮影可能ですが、iPhone Xs Maxでは撮影後に被写界深度を調節することが可能となっており、背景のボケの量を調節することができます。
iPhone Xs Maxは広い範囲をボケないように撮影する「広角用」と、被写体にズームしつつボケをつくる「望遠用」の2つのカメラレンズが上下に並んでおり、これら2つのレンズで撮影した画像を合成し、擬似的に背景をボケさせることで、奥行き感を表現することが可能です。
デュアル光学式手ブレ補正
iPhone Xs Maxの広角カメラはセンサーサイズが大きくなり、多くの光を取り込むことができるようになって暗所撮影に強くなっています。望遠カメラも光学式手ぶれ補正に対応しているのでズーム撮影時も手ぶれの少ない写真を撮影できるようになっています。
旧モデルから大きく変わった点
基本スペックの全体的な向上やディスプレイの改善はもちろんですが、特徴的な機能面で大きく変化した点をご紹介します。
Touch IDからFace IDに変更
Face IDは、iPhone Xから搭載された新しい生態認証システムで、30,000以上の小さな赤外線ドットを顔に投射し、それをカメラで撮影したのち、顔の凹凸等、顔に関する情報を端末に取り込み、3Dモデルを構築した後に照合するシステムとなります。
Touch IDとFace IDはそれぞれ一長一短です。Touch IDとFace IDが搭載されているiPhoneは本体やディスプレイの大きさ、さらに機能が違うためTouch IDとFace ID以外の機能と総合的に判断する必要があるでしょう。
iPhoneシリーズ初のデュアルSIMを採用
iPhone Xs MaxはデュアルSIM対応となっており、通常の「nanoSIM」とは別に「eSIM」が内蔵されています。物理SIMとeSIMを使って、国内のキャリアと格安SIMを併用するといった使い方ができるため、通信費用を抑えたい方におすすめです。
ギガビット級LTEに対応
iPhone Xs Maxはギガビット級LTE対応となっており、LTEは「4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE」を搭載し、iPhone XやiPhone 8/8 Plusよりも速くLTE通信ができるようになっています。
残念ながら5Gに対応はしていないものの、通信が混雑しているエリアではデータのやりとりがしやすくなるため、日常的に利用するデータ通信品質が底上げされるというメリットはあります。
まとめ
いかがでしたか?2018年に発売したiPhone Xs Maxの魅力を改めてご紹介しましたが、現在でも十分使用できるスペックであることが分かりました。この記事をご参考に、今から買っても大丈夫なのか、自身の使い方に不足はないのか検討する材料にしてください。