Galaxy Note 10とNote 10+の違いを分かりやすく比較
SHARPのフラグシップスマートフォン「Galaxy Note」シリーズの2019年最新モデルである「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」は、今年2月に発表された「Galaxy S10 / S10+」の大型版として登場しました。これらのモデルは単にサイズが大きいだけでなく、「Sペン」というスタイラスが使えるという特徴があります。このSペンの導入により、Galaxy S10シリーズとは異なる操作体験が可能です。
これまでGalaxy Noteシリーズでは1つのモデルしか販売されていませんでしたが、今年からは「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」の2種類が新たにラインナップに加わりました。これにより、ユーザーのニーズに合わせて選べる選択肢が増えました。
この記事では、「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」の違いについて詳しく解説します。どちらのモデルが自分の使用目的や好みに合うかを比較する際の参考にしていただければと思います。
「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」の大きな違いは5つ
画面サイズは6.3インチと6.8インチの2種類
まず、画面サイズに関してですが、「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」には以下の違いがあります:
- Galaxy Note 10: 6.3インチの有機ELディスプレイ
- Galaxy Note 10+: 6.8インチの有機ELディスプレイ
画面解像度についても異なります:
- Galaxy Note 10: 解像度は1080 × 2280ピクセル
- Galaxy Note 10+: 解像度は1440 × 3040ピクセル
両モデルのアスペクト比はどちらも19:9ですが、解像度が高い「Galaxy Note 10+」の方が、より細かく、鮮明な描写が可能です。このため、画面の表示がより綺麗で、視覚的な快適さが向上します。
ただし、どちらのモデルもHDR10+(HDR10の拡張規格)をサポートしているため、画質の違いはそれほど大きくないと考えられます。HDR10+は、より広い色域とコントラストを提供し、より豊かな映像体験を実現します。
さらに、「Galaxy Note 10+」の6.8インチの画面サイズは、Galaxyシリーズの中で最も大きなサイズとなっています。これにより、大画面での視覚体験を重視するユーザーには非常に魅力的です。
筐体サイズ・重量
「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」は、画面サイズの違いにより、本体のサイズや重量にも違いがあります。
- Galaxy Note 10:
- 本体サイズ: 71.8 x 151.0 x 7.9 mm
- 重量: 168g
- Galaxy Note 10+:
- 本体サイズ: 77.2 x 162.3 x 7.9 mm
- 重量: 196g
「Galaxy Note 10+」は「Galaxy Note 10」よりも一回り大きく、画面サイズが大きいため、当然ながら本体も大きくなっています。具体的には、画面が6.3インチの「Galaxy Note 10」に対して、6.8インチの「Galaxy Note 10+」では本体サイズが増加しています。これに伴い、重量も「Galaxy Note 10」が168gであるのに対し、「Galaxy Note 10+」は196gと、画面の大きさに応じて重くなっています。
Samsungは「Galaxy Note 10」を手の小さな女性ユーザーにも使いやすくするために、コンパクトな設計にしています。「Galaxy Note 10」は「Galaxy S10+」にやや近いサイズ感で、少し大きい程度になっています。これにより、サイズや重量の違いによって、自分の手に合ったモデルを選ぶことができます。
背面カメラはトリプルかクアッドか
「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」の大きな違いのひとつは、背面カメラの構成です。これにより、カメラ性能や撮影の幅が大きく異なります。
- Galaxy Note 10:
- 背面カメラ: トリプルレンズ
- 16MP 超広角カメラ (F2.2)
- 12MP 広角カメラ (F1.5/F2.4)
- 12MP 望遠カメラ (F2.1)
- 前面カメラ: シングルレンズ
- 10MP (F2.2)
- 背面カメラ: トリプルレンズ
- Galaxy Note 10+:
- 背面カメラ: クアッドレンズ
- 16MP 超広角カメラ (F2.2)
- 12MP 広角カメラ (F1.5/F2.4)
- 12MP 望遠カメラ (F2.1)
- DepthVisionカメラ (深度センサー)
- 前面カメラ: シングルレンズ
- 10MP (F2.2)
- 背面カメラ: クアッドレンズ
「Galaxy Note 10」の背面カメラは、1,200万画素の広角レンズ、1,200万画素の望遠レンズ、1,600万画素の超広角レンズというトリプルレンズ構成です。一方、「Galaxy Note 10+」には、これに加えてDepthVisionカメラ(深度センサー)が搭載されています。DepthVisionカメラは、光の飛行時間を使って三次元情報を計測するセンサーで、被写体を立体的に捉えることができます。
このDepthVisionカメラを使うことで、「Galaxy Note 10+」ではボケ効果のある動画撮影が可能になります。ボケ効果により、映像に深みとプロフェッショナルな仕上がりを加えることができ、映画のような美しい映像を撮影することができます。必須の機能ではないものの、より高品質な映像を求めるユーザーには大きなメリットとなるでしょう。
「Galaxy Note 10+」 のみ512GBモデルが用意
スマートフォンに大量のデータを保存する予定がある場合、「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」のストレージとメモリ容量の違いは重要な要素です。
- Galaxy Note 10:
- ストレージ容量: 256GBモデルのみ
- 外部ストレージ: microSDカード(最大1TBまで対応)
- メモリ容量: 8GB または 12GB
- Galaxy Note 10+:
- ストレージ容量: 256GBモデルおよび512GBモデル
- 外部ストレージ: microSDカード(最大1TBまで対応)
- メモリ容量: 12GB
「Galaxy Note 10+」は、256GBに加えて512GBの内蔵ストレージモデルも用意されています。これにより、旅行で撮影した大量の写真や動画、アプリなどをスマートフォン本体により多く保存することが可能です。ストレージ容量が大きいと、データの保存や管理が容易になり、頻繁にデータの移動や削除を行わなくても済みます。
一方で、「Galaxy Note 10」は256GBモデルのみですが、どちらのモデルも最大1TBまで対応可能なmicroSDカードを使用して外部ストレージを追加することができます。もし外部ストレージを利用する予定であれば、内蔵ストレージが256GBであっても問題ないかもしれません。大容量のmicroSDカードを利用することで、ストレージの制限を補うことができます。
メモリ容量に関しては、「Galaxy Note 10」は8GBと12GBの2モデルが用意されていますが、「Galaxy Note 10+」は12GBモデルのみです。メモリ容量が多いほど、複数のアプリを同時に快適に操作できるため、処理速度やマルチタスク性能が向上します。価格が少し高くなるかもしれませんが、できるだけ多いメモリ容量を選ぶと、よりスムーズな操作が期待できます。
カラーラインナップ
ここまで「Galaxy Note 10」と「Galaxy Note 10+」の違いについて解説してきましたが、最後にそれぞれのラインナップの違いについて触れてみましょう。
まず、カラーラインナップに関してです。Samsungの正式発表によると、以下のようなカラーバリエーションが用意されています:
- Galaxy Note 10:
- Aura Black
- Aura White
- Aura Glow
- これに加えて、地域や販売時期によっては追加のカラーが展開されることがあります。
- Galaxy Note 10+:
- Aura Black
- Aura White
- Aura Blue
- Aura Glow
「Galaxy Note 10+」には「Galaxy Note 10」に比べて多くのカラーバリエーションが揃っています。特に「Aura Blue」は「Galaxy Note 10+」専用のカラーで、鮮やかで個性的な選択肢を提供します。
また、公式には発表されていないものの、女性向けを意識したカラー展開が行われる予定があり、赤などの女性らしいカラーも用意される可能性があります。これにより、ユーザーの好みに合わせた選択肢が広がるでしょう。
まとめ
Galaxy Note 10 と Galaxy Note 10+ の違いについて見てきたように、両モデルはそれぞれ異なるニーズに応える特徴を持っています。画面サイズや解像度、カメラ性能、ストレージ容量、そしてカラーバリエーションなど、さまざまな点で違いがあります。選択肢が増えたことで、自分の使用目的や好みに合ったスマートフォンを選ぶ際の幅が広がりました。
「Galaxy Note 10」は、そのコンパクトなデザインと高い携帯性が魅力です。手の小さなユーザーや、持ち運びを重視する方にとって、手にしっくりと収まるサイズ感がポイントです。さらに、トリプルレンズのカメラは多くのシーンで高品質な写真を提供し、基本的な性能は十分に備えています。
一方で、「Galaxy Note 10+」は、画面の大きさとクアッドレンズのカメラがもたらす優れた視覚体験が魅力です。大画面での映画やゲーム体験、そしてプロフェッショナルな映像撮影を重視するユーザーに最適です。また、512GBのストレージオプションや12GBのメモリは、データやアプリを大量に保存する必要がある方にも対応しています。これにより、よりスムーズな操作やストレージの余裕を確保できます。
どちらのモデルも「Sペン」による独自の操作体験を提供し、メモや描画、操作の自由度を高めています。これにより、ビジネスやクリエイティブな活動にも適したツールとなっています。加えて、カラーバリエーションの違いも選択肢を広げ、自分のスタイルに合ったデザインを選ぶ楽しみを提供しています。
最終的には、自分のライフスタイルや使用シーンに合わせて、どちらのモデルが最適かを見極めることが重要です。どちらの「Galaxy Note」も、その性能や機能において高いレベルを提供しており、ユーザーのニーズに応じて最良の選択ができるでしょう。自分のスタイルや用途に合わせて、Galaxy Note 10またはGalaxy Note 10+を手に入れて、より豊かなスマートフォンライフを楽しんでください。