シンプルスマホとは?
シンプルスマホは単純な構造のスマートフォンを意味し、2013年4月にソフトバンクからシニア層向けのAndroidスマートフォンとして発表されました。
初期のシンプルスマホはシャープ製の「シンプルスマホ204H」であり、ソフトバンクが初めて発売するシニア層向けの端末です。またNTTドコモが2012年7月に「らくらくスマートフォン F-12D」を発売し、高齢者や初心者でも使いやすくなっています。
この記事ではシンプルスマホの定番でもある「シンプルスマホ6」の特徴や機能、使い方などを紹介していきます。
シンプルスマホ6のスペック
最初に、シンプルスマホ6のスペックを以下のように表でまとめました。
最大通信速度(下り/上り) | 5G網 | 1.7Gbps/159Mbps |
4G網 | 367Mbps/46Mbps | |
サイズ(幅×高さ×厚さ)/重さ | 約71×158×9.4mm/約174g | |
連続通話時間/連続待受時間 | FDD-LTE網 | 約3,140分/約880時間 |
AXGP網 | -/約880時間 | |
フルセグ/ワンセグ | -/- | |
ディスプレイ | 約5.7インチHD+(1,520×720ドット)TFT | |
モバイルカメラ | メイン | 有効画素数約1,200万画素+約190万画素 |
サブ | 有効画素数約800万画素 | |
防水/防じん | IPX5、IPX8/IP6X | |
Bluetooth® | Ver. 5.1 | |
おサイフケータイ® | 使用不可 | |
外部メモリ | microSDXC(別売り)/最大1TB | |
内蔵メモリ | ROM | 64GB |
RAM | 4GB | |
CPU(クロック数/チップ) | オクタコア(2.2GHz+1.8GHz)/Snapdragon™ 695 5G | |
電池容量 | 4,000mAh | |
Wi-Fi(対応規格、周波数) | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz) | |
OS | Android™ 12 | |
eSIM | ◯ | |
カラーバリエーション | シャンパンゴールド、インディゴブルー、ルビーレッド | |
製造 | シャープ株式会社 |
シンプルスマホ6はシャープ株式会社が製造し、ソフトバンクの5G対応スマートフォンとして2022年4月8日に発売開始しました。
また、シンプルスマホ5と比べると使いやすく進化しているため、スマートフォンの初心者にはおすすめの端末です。
シンプルスマホ6の特長
シンプルスマホ6は2022年4月8日に発売され、従来のシンプルスマホ5と比べると使いやすく進化しました。
また、第5世代移動通信システム(5G)にも対応し、スマートフォンの初心者や高齢者でも使い慣れやすいシンプルな操作が特徴です。シンプルスマホ6の特徴は以下の3つのポイントがあるため、それぞれくわしく解説します。
1.ディスプレイが大きく専用ボタンが大きくて操作しやすい
シンプルスマホ6のディスプレイは約5.7インチと見やすいサイズであり、幅は71㎜のため手で持ちやすくて落としにくくて安心です。また、シンプルスマホ5と比べると通話やメールの専用ボタンが1.3倍の大きさになり、不在着信やメールの受信の際に点滅して知らせてくれます。そのほか、周囲の状況に合わせてディスプレイを見やすくする機能があり、「はっきりビュー」と「アウトドアビュー」で明るさやコントラストを自動的に調整してくれます。
2.安心のサポート機能が充実
スマートフォンに文字を入力すると時間や手間がかかりますが、「音声検索キー」を搭載しているため話しかけるだけで検索できます。また、インターネットの接続や着信音が途切れた場合は「押すだけサポート」で対応でき、ホーム画面のサポートボタンを押せば解決できて便利です。そのほか、側面に指紋センサーがあり、マスクを付けていてもロックを解除できます。
3.湿気や汚れ、衝撃を防ぐ
シンプルスマホ6はホコリや水気、衝撃を防げるため、泡タイプのハンドソープで丸洗いしたりアルコールで除菌できます。また、衝撃に強く地面に落としても壊れる心配がないため、ポケットやバッグから落ちても安心です。バッテリーは4,000mAhと容量が非常に大きいため、長く外出しても電池切れになる心配をせずに済みます。
シンプルスマホ6の機能
1.エントリーモデルからミドルレンジに進化
シンプルスマホ6の機能はエントリーモデルからミドルレンジに進化し、CPUはシンプルスマホ5の「Snapdragon 450」から「Snapdragon 695」にパワーアップしました。
従来の「Snapdragon 450」はエントリークラスで最小限の機能やスペックを搭載していましたが、シンプルスマホ6ではAQUOS sense6sなどで使われる「Snapdragon 695」になりました。このため、初心者やシニア向けのスマートフォンの常識を覆し、ゲームやアプリを楽しめるようになっています。
2.デュアルカメラを背面に設置
シンプルスマホ6は背面にメインカメラがあり、約1,200万画素、約190万画素のデュアルカメラを搭載しています。また、オートフォーカスや手ブレ補正などの機能だけでなく、フルHDでの動画撮影が可能です。さらに、ストレージは64GBのため多くの写真を撮影しても保存できますが、動画の場合は容量が制限されるため注意が必要です。
3.指紋認証と顔認証に対応
シンプルスマホ6はシンプルスマホ5の顔認証に加え、指紋認証にも対応できるようになりました。このため、すぐにロック解除ができるため、着信があってもすみやかに対応できます。そのほか、「簡単お支払い」は指紋センサーを長押しすると作動し、PayPayなどのキャッシュレス決済を使えて便利です。
シンプルスマホ6の価格相場
シンプルスマホ6の通常価格は税込価格54,720円ですが、ソフトバンクで新トクするサポートを適用すると27,360円と半額になります。
ただし、2024年2月時点では発売されてから2年が経過し、中古スマートフォン販売店では12,000円から15,000円の価格帯で取り扱っています。また、中古であれば使い古しのためさらにお得になりますが、不良品ではないことを確かめて購入しましょう。
シンプルスマホ6がおすすめの人
シンプルスマホ6がおすすめの人は、以下の3つの特徴があります。
1.スマホの初心者やシニアの人
ガラケーからスマートフォンに乗り換えた場合は操作に慣れるまで時間がかかりますが、シンプルスマホ6は「電話」「ホーム」「メール」ボタンがありガラケーのような感じで使えます。そのほか、「押すだけサポート」などサポート機能があり、複雑な操作がないため新しく覚えることが苦手な人にピッタリです。
2.スマホを清潔にしたい人
シンプルスマホ6は防水性能や防塵性能が高く耐久性があり、ハンドソープでの丸洗いやアルコール除菌拭きができます。このため、愛用するスマートフォンをきれいに使いたい方に最適で、指紋や手の汚れが目立つことに抵抗があるならおすすめです。
3.普通のスマホと同じようなスペックを求める人
シンプルスマホ6はミドルレンジモデルのため、写真や動画、ゲームなどを楽しみたい人にピッタリです。ちなみに、従来のシンプルスマホは必要最小限のスペックのため制限されることが多く、動画やゲームをすれば通信速度が下がるなどの問題がありました。
シンプルスマホ6のメリット
シンプルスマホ6のメリットは以下のようになります。
・ガラケーからスマートフォンに乗り換えた初心者に使いやすい
・操作がシンプルなため覚えるまでに時間がかからないこと
・ミドルレンジスペックであるため、写真や動画、ゲームなどを楽しめる
・顔認証だけでなく指紋認証も使える
・湿気や汚れ、衝撃に強く丸洗いしても問題なく使える
このため、シンプルスマホ6を使う際にはメリットを活かし、操作に慣れるようにするよう考えましょう。
シンプルスマホ6のデメリット
シンプルスマホ6はデメリットもあるため、購入しようと考えているなら事前に確かめておきましょう。
・ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイが使えない
・複数のアプリを同時に操作したり3Dゲームをすると動作が遅くなる
・YouTuberのように本格的な動画撮影には厳しい
シンプルスマホ6はミドルクラスCPUですが、容量が大きいアプリや3Dゲームには対応できないため注意が必要です。また、ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイがないため、キャッシュレスにこだわるならQRコード決済を使う必要があります。
まとめ
シンプルスマホ6はシンプルスマホの中でもメジャーな端末であり、2022年4月にシャープが発売したシニア向けの中でもハイスペックです。また、操作性がシンプルで覚えやすいため、ガラケーからスマートフォンに変えたい人にも向いています。
シンプルスマホは2012年に初登場しましたが、シンプルスマホ6ではミドルレンジに進化しています。このため、メールや電話だけでなく写真や動画などを楽しみたい人に最適で、シンプルスマホでも通常のスマートフォンのような使い勝手の良さがあります。