iPhoneのSIMロックを解除するメリットやデメリットは？やり方や注意点を解説

一部のiPhoneにはSIMロックがかけられていますが、解除することにメリットやデメリットはあるのでしょうか。この記事では、iPhoneのSIMロックを解除するメリットとデメリットの他、SIMロックの解除方法や注意点を解説します。

SIMロックとは？

一部のiPhoneには、SIMロックがかけられていますが、どのような制限がかけられているのかご存知ですか？ここでは、SIMロックの基本的な意味を解説します。

（1）SIMロックの意味

SIMロックとは、購入した端末を回線契約した携帯キャリアのみに利用を限定している状態を指します。これにより、他社へ契約を切り替える際に端末を使い回すことできなくなります。携帯キャリアを切り替えるたびに新しい端末に買い換える必要があり、利用者の大きな負担になっていました。

（2）現在はSIMロックが原則禁止

これまで発売されてきた端末には、強制的にSIMロックがかけられていましたが、総務省が2022年10月からSIMロックの原則禁止を施行したことにより、現在発売されている携帯機種はSIMロックがかけられていないSIMフリーになっています。また、SIMロック原則禁止以前に発売された機種においても、利用者の判断でSIMロックの解除ができるようになっています。

SIMロックを解除するメリット

SIMロックの原則禁止の施行は、多くの携帯電話の利用者に喜ばれています。それには、SIMロック解除に大きなメリットがあるからです。ここでは、SIMロックを解除する3つのメリットを紹介します。

（1）格安携帯会社の利用が可能になる

「携帯電話の通信費用が高い…もう少し抑えたい」と、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。端末にSIMロックがかけられていると、回線契約している携帯キャリアでしか端末の利用ができませんので、高価な端末を無駄にしないためにも高い通信費を払い続けている方は多いと思います。しかし、SIMロックを解除することにより、お手持ちの端末を使って他社の携帯キャリアへ契約を切り替えることができます。最近普及している格安携帯会社へ切り替えると、携帯1台につき5,000円前後の通信費が安くなるケースがあるといわれます。携帯電話が必要な現代において、通信費が安く抑えられるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

（2）海外でiPhoneが自由に使える

SIMロックを解除すると、国内はもとより海外のSIMカードを利用することができます。これまでは、海外へ行くたびに国内で契約している契約プランを変更する手続きが必要でしたが、SIMロックを解除することにより、お手持ちの携帯端末に海外で購入したSIMカードを挿入するだけで通信利用が可能になるのです。プラン変更をする手間がなくなり、また費用面が抑えられることから、仕事や旅行で海外へ行かれることが多い方にとってメリットになるといえます。

（3）買取価格が割増になる

携帯端末が高価になったことにより、中古端末の売買が盛んに行われています。とくにSIMロックが解除されている端末は人気が高いため、買取価格も高くなります。人気の高いiPhoneの場合は、買取価格が数千円高くなるケースがあるため、使っていない携帯端末がある方は、売却前にSIMロックを解除することをおすすめします。

SIMロックを解除するデメリット

SIMロックを解除するメリットを紹介しました。通信費が安く抑えることができたり、売却時の買取価格が上乗せされたりと、嬉しい内容ばかりではないでしょうか。しかし一方で、SIMロック解除にはデメリットがあります。以下で紹介するSIMロック解除のデメリットを把握しておきましょう。

（1）端末やデータ移行の保証がされない

SIMロック解除をすると、端末に不具合が生じることがあるといわれています。それにより、端末の故障や、電話帳や写真などのデータが消える可能性があるようです。また、携帯キャリアは、SIMロック解除における動作確認および動作保証を一切受け付けておりません。そのため、SIMロック解除をしたことにより通信利用ができなくなったり、大切なデータを失くしてしまうデメリットがあります。SIMロック解除をする際は、データのバックアップ保存はもちろんのこと、故障のリスクを考えておく必要があります。

（2）一部のオプションに加入できない可能性がある

各携帯キャリアには、端末故障サービス等のオプションがあります。月額数百円を払うことで、端末が故障した際に無料や低予算で新しい端末に交換してくれるサービスになるため、高価な端末を使用する方から喜ばれています。しかし、SIMロックを解除することにより、これら一部のオプションに加入ができなくなる可能性があります。端末が故障した場合は、販売価格で新しい端末を購入する必要があるため、かえってお金がかかるケースが考えられます。

自分でiPhoneのSIMロックを解除する方法

ここからは、docomo・au・Softbankのキャリア別でIphoneのSIMロックを解除する方法を解説します。自分でSIMロックの解除ができる操作手順がわかる内容になっています。まだSIMロック解除をされていない方は、参考にしてみてください。

（1）docomoの場合

まずは、docomo版IphoneのSIMロック解除の操作手順を解説します。

【My docomoオンラインの操作手順】

（1）SIMロック解除をする端末のIMEI番号（製造番号）を確認しメモに控えます。IphoneのIMEI番号を確認する方法は、ダイヤル画面で「＊#06#」と入力するか、もしくはIphone本体から「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI番号」を選んで確認できます。（2）My docomoにログインし「お手続き」から「解約・その他」→「SIMロック解除」を選んで「お手続きをする」をクリックすると、注意事項が表示されますので、確認後「次へ」をクリックします。（3）dアカウントにログインして、SMSに送信されるセキュリティコードを入力して「ログイン」をクリックします。（4）事前に控えていたSIMロック解除を行う端末の「IMEI番号」を入力し「注意事項の同意欄にチェック」と「確認用メールの送信先」を選んで「次へ」をクリックします。

以上で、docomo版IphoneのSIMロック解除の操作は完了です。

（2）auの場合

続いては、au版IphoneのSIMロック解除の操作手順を解説します。

【My auオンラインの操作手順】

（1）SIMロック解除をする端末のIMEI番号（製造番号）を確認しメモに控えます。IphoneのIMEI番号を確認する方法は、ダイヤル画面で「＊#06#」と入力するか、もしくはIphone本体から「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI番号」を選んで確認できます。（2）My auにログインし「サポート」を選びます。（3）「操作・設定」を選択し「SIMロック解除」→「SIMロック解除のお手続き（My au）」を選びます。（4）SIMロック解除をする端末のIMEI番号を入力し「次へ」をクリックします。（5）「購入日」「機種名」「IMEI番号」「SIMロック解除の理由」「確認用メールアドレス」を入力します。

以上で、au版IphoneのSIMロック解除の操作は完了です。注意点として、au版Iphoneの場合、IMEI番号の入力箇所が、購入者本人の端末と中古購入や知人から譲り受けた端末で異なります。

（3）Softbankの場合

最後は、softbank版IphoneのSIMロック解除の操作手順を解説します。

【My Softbankオンラインの操作手順】

（1）SIMロック解除をする端末のIMEI番号（製造番号）を確認しメモに控えます。IphoneのIMEI番号を確認する方法は、ダイヤル画面で「＊#06#」と入力するか、もしくはIphone本体から「設定」→「一般」→「情報」→「IMEI番号」を選んで確認できます。（2）My Softbankにログインし「メニュー」から「契約・オプション管理」を選びます。（3）「契約・オプション管理」から「オプション」→「SIMロック解除手続き」を選びます。（4）「IMEI番号」を入力し「次へ」をクリックします。（5）表示されるIMEI番号と機種名に誤りがないかを確認し「解約手続きをする」をクリックします。

以上で、softbank版IphoneのSIMロック解除の手続きは完了です。最終画面にSIMロック解除コードが表示されます。Iphoneで使用することはありませんが、念の為にメモに控えておくことをおすすめします。

IphoneのSIMロック解除の操作方法は、とても簡単です。しかし、上手くSIMロック解除ができない場合は、契約している携帯キャリアの窓口で対応してくれます。3社とも3,300円（税込）の事務手数料はかかりますが、確実にSIMロック解除をすることができます。

まとめ：SIMロックを解除するとメリットがたくさん！

IphoneのSIMロックを解除するメリットとデメリット、携帯キャリア別のSIMロックを解除する操作手順を解説してきました。SIMロックを解除することによって、携帯キャリアを自由に選ぶことが可能になり、また毎月の通信費の節約に繋げることができるなど、SIMロック解除にはたくさんのメリットがあります。IphoneのSIMロック解除は簡単な操作でできますので、まだSIMロックを解除されていない方はご自身で手続きをしてみてください。