クラウドPBXとは?仕組みやメリットを徹底解説
企業が導入する電話はPBXからIP-PBXを経て、現在、クラウドPBXへと変遷しています。
ですが、「クラウドPBX」と言われても、一体なんのことを言っているのかわからない方も多いのではないでしょうか?
クラウドPBXとは、クラウド電話とも呼ばれ、いつでもどこでも会社で出なければならなかった電話に出られるシステムです。
この記事を最後まで読むことで、「クラウドPBXとは一体どんなものなのか」をはじめ、「クラウドPBXの仕組み」や「クラウドPBXを導入することによるメリット」など、クラウドPBXをどうやって利用すればいいのか、ということがわかるようになります。
それでは、クラウドPBXでも使用できる中古スマホを多数取り扱っているセカスマが以下で詳しくご紹介いたします。
中古スマホ業界歴7年、スマホ専門店を全国20店舗経営、累計97,000台のスマホを取り扱ってきた実績のある専門家。
自身で運営するスマホ修理専門メディア「リペアマン」は全国350店舗と提携。現在は中古スマホのマーケットプレイス「セカスマ」を運営し、安心・安全なリファービッシュ品の購入体験の提供を手掛ける。
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クラウドPBXとは?
クラウドPBXとは、クラウド電話やクラウドフォンとも呼ばれているクラウド上にPBXを用意して、PBXの機能を利用して提供されるサービスのことをいいます。
また、PBXとは、Private Branch eXchangeの略で、電話交換機や構内交換機のことをいいます。
それでは、クラウドPBXについて基礎知識と仕組みの観点から詳しく見ていきましょう。
クラウドPBXの基礎知識
通話をする際に従来物理的に必要だったPBXをクラウド上に用意し、そのクラウド上のPBXを使用して通話できるようにしたのがクラウドPBXです。
以下の記事でも「クラウドPBXのメリット」について詳しく解説しています。
クラウドPBXの仕組み
クラウドPBXの仕組みは、簡単にいうと、クラウドPBXを取り扱っている会社が提供しているクラウド上のPBXに、利用者がインターネットを通じてアクセスし、通話機能などを利用するといったものです。
クラウドPBXでは、内線通話や外線通話、電話の転送などさまざまなことができます。
PBXの種類とクラウドPBX
PBXの種類には以下の3つがあります。
- PBX
- IP-PBX
- クラウドPBX
ここでは、それぞれのPBXについて詳しくご紹介いたします。
PBX
PBXは、電話回線を使用する際に必須であり、物理的に設置しなければ使用できません。
PBXで利用できるのは、電話回線であるため、通話するには固定電話機が必要です。
IP-PBX
IP-PBXは、PBXと同様、物理的に設置して使用します。
IP-PBXとPBXの大きな違いは、使用する回線です。IP-PBXを使用する際は、インターネット回線を利用して通話します。
通話に使用するのは、スマホでも固定電話機でもOKです。
クラウドPBX
クラウドPBXは、PBXをクラウド上に設置して使用します。そのため、PBXやIP-PBXと異なり、工事をする必要がありません。
クラウドPBXで使用するのは、IP-PBXと同じインターネット回線であり、主に通話に使用するのは、スマホをはじめ、パソコン、タブレットです。
クラウドPBXの機能
クラウドPBXは、ビジネスで使用する際に便利な機能がたくさんあります。
機能は契約するクラウドPBXによって違いがあるため、使用したい機能があるクラウドPBXを利用しましょう。
ここでは、主なクラウドPBXの機能を3つご紹介いたします。
クラウドPBXの機能①スマホやパソコンで内線と外線の使用が可能
クラウドPBXは、スマホやパソコンを使用して通話ができるため、今までは社内にいないと使用できなかった内線と外線をいつでもどこでも使用できます。
内線であれば、ビジネスフォンと同様、通話料無料で使用できるため、コストの面でも安心です。
クラウドPBXの機能②代表番号での発着信が可能
スマホから電話をかける場合、スマホの番号が取引先相手に表示されるため、会社用スマホではなく、プライベート用のスマホを仕事に使用していると、プライベートな番号が知られてしまうといった問題点がありました。
しかし、クラウドPBXを使用すれば、スマホで取引先相手に電話をかけても会社の代表番号が表示されるため、プライベートのスマホの電話番号を知られずに安心です。
クラウドPBXの機能③自動音声ガイダンスで電話の振り分けが可能
自動音声ガイダンスであるIVR機能がクラウドPBXでは利用できます。
IVRはInteractive Voice Responseの略です。
自動音声機能が利用できることで、電話を受けてから担当者に取り次ぐのではなく、電話がかかってきた段階で電話をかけてきた相手にどこにつなぐかを選んでもらえます。
その結果、電話を取り次ぐ手間が省け、作業の手を止める必要がなくなります。
クラウドPBXと接続可能な電話
クラウドPBXと接続可能な電話は、以下の3つです。
- スマホ
- ソフトフォン
- 固定電話機
それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
クラウドPBXと接続可能な電話① スマホ
クラウドPBXと接続可能な電話として、一番はじめに挙げられるのはスマホです。
クラウドPBXとスマホの相性はよく、アプリをダウンロードするだけですぐにクラウドPBXを使用できます。
クラウドPBXと接続するスマホは、新品のスマホである必要はなく、中古スマホでOKです。
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クラウドPBXと接続可能な電話②ソフトフォン
ソフトフォンとは、パソコンやタブレットに専用のソフトをインストールして、電話として使用することをいいます。
ソフトフォンは電話機のように話したり聞いたりすることに特化した形はしていないため、ヘッドセットを使用して通話をします。
クラウドPBXと接続可能な電話③固定電話機
固定電話機は、クラウドPBXが利用されるようになるまで社内で使用されていたその場でしか使用できない置き型タイプの電話です。
固定電話機は、クラウドPBXの導入により不要にはなりますが、ビジネスフォンとして導入前まで使用していた場合は、接続を変更して固定電話機でクラウドPBXを利用することも可能です。
クラウドPBX導入のメリット
クラウドPBX導入の主なメリットは、以下の3点です。
- 導入する際にコストが削減できる
- テレワークがスムーズ
- 簡単に利用できる
それでは、メリットについて詳しくご紹介いたします。
メリット①コスト削減が可能
クラウドPBXは、物理的なPBXが不要であるため、導入時の工事が必要ありません。工事をしないことでコストが削減できるだけでなく、回線を引くための時間がかからないといったメリットがあります。
また、クラウドPBXはスマホをはじめ、パソコンやタブレットでも使用できるため、固定電話機が必須ではありません。
固定電話機が不要になることで、固定電話機の購入費用が削減できるだけでなく、固定電話機を置いていたスペースが不要となり、物理的なスペースの削減にもつながります。
メリット②テレワークがスムーズ
テレワークをしていても、週に数回は社内にかかってくる電話を取りに出勤しなければならないことがあります。
ですが、クラウドPBXはどこでも電話を取ったりかけたりすることが可能であるため、電話を取るためだけに出勤をする必要がありません。
クラウドPBXには、テレワークをスムーズに進められるといったメリットがあります。
メリット③簡単に利用できる
クラウドPBXの利用方法はとても簡単です。スマホを使用できれば、難なく使えます。
スマホでクラウドPBXを利用する場合には、アプリをダウンロードして、設定をするだけでOKです。
このように、クラウドPBXはビジネスフォンと比較した場合、機能に大きな違いはないものの、メリットが多く存在します。
以下の記事でも「クラウドPBX導入のメリット」について詳しく解説しています。
クラウドPBX導入のデメリット
クラウドPBX導入の主なデメリットは、以下の3点です。
- 119や110につながらない
- 音声品質が悪いことがある
- 端末を紛失する可能性がある
それでは、デメリットについて詳しくご紹介いたします。
クラウドPBX導入のデメリット ①119や110につながらない
クラウドPBX導入のデメリットは、119や110につながらないことです。クラウドPBXを外出先やテレワーク中だけに使用するのではなく、社内でも使用する場合には、119や110につながらないのは、万が一のときに危険です。
119や110にはスマホからはかけられますが、職場によってはスマホの持ち込みが禁止されている場合もあるため、事前にクラウドPBXでは119や110にかけられないという認識を書内で共有しておくことが大切です。
クラウドPBX導入のデメリット②音声品質が悪いことがある
クラウドPBXで最も懸念される事項は、音声品質です。
クラウドPBXの場合、ビジネスフォンと比較した場合、音声品質が劣ってしまう場合があります。
音声品質が悪いと、スムーズなコミュニケーションに悪影響を及ぼすだけでなく、ビジネスの機会損失につながる可能性もあります。
音声品質が悪い状況に陥らないためには、音声品質を確認してから契約することが大切です。
以下の記事でも「クラウドPBXの音声品質と音声品質の確認方法」について詳しく解説しています。
クラウドPBX導入のデメリット③端末を紛失する可能性がある
クラウドPBXは、スマホをはじめ、パソコンやタブレットでも使用できる便利なサービスです。
しかし、スマホもパソコンもタブレットも持ち歩けるため、持ち歩いた先で置き忘れたり、失くしてしまったりする可能性があります。
使用者以外の人間がそれらを端末を広い、使用してしまった場合、さまざまなデータが流出することが考えられます。
セキュリティの観点からも紛失の可能性は大きなデメリットであるといえるでしょう。
クラウドPBXの導入コスト
クラウドPBXの導入コストは、大きく分けると以下の3点です。
- 初期費用※1
- 月額料金
- 通話料金(使用した分)
※1 初期費用がかからないクラウド電話も多数あります。
月額料金の内訳は以下の3つです。
- 番号料金
- ID料金
- オプション料金
また、請求方法は、クラウドPBXを取り扱う企業によって以下の2つのパターンがあります。
- クラウドPBXの導入コストを項目ごとに個別に設定し、それらを合計して請求するパターン
- クラウドPBXの導入コストを項目ごとに個別に設定せず、まとめて月額料金として提示して請求するパターン
このように、クラウドPBXの導入コストは、契約するクラウドPBXによって形態が異なります。
クラウドPBXを導入したいケース
クラウドPBXを導入したいケースは以下の7点が挙げられます。
- リモートワークをスムーズに行いたい
- 電話を取るだけの無駄な出勤を減らしたい
- ビジネスの機会損失を避けたい
- 外回りや出張が多く、電話の取り次ぎをスムーズに行いたい
- 電話は使いたいが、コストは抑えたい
- すぐに使いたい
- 移転やレイアウト変更が頻繁に行われる
これらはすべてクラウドPBXを導入することで解決できる問題です。
もしこれらのうち、ひとつでも該当するのであれば、クラウドPBXの導入を検討するとよいでしょう。
クラウドPBXにセカスマの中古スマホを利用するメリット
クラウドPBXで使用するなら、最新のスマホを新品で購入する必要はありません。クラウドPBXのアプリをダウンロードして使えるスマホであればOKです。そのため、品質のよい中古スマホを購入して、クラウドPBXを利用するのがおすすめです。
セカスマで取り扱っている中古スマホは、プロの業者が中古スマホをクリーニングし、水没などのチェックを目視で丁寧に行うなど、次の方が安心して使用できる中古スマホばかりです。
セカスマでは格安のスマホ掲載が多数
もちろん、セカスマが取り扱う中古スマホは、プロによって調整も行われていますし、必要があれば、修理も実施されます。
今後、どのくらいの期間使用できるかを計る目安になるバッテリー残量もしっかり提示しているので、クラウドPBXを使う頻度を考えながら、購入していただけます。
クラウドPBXにおすすめの中古スマホ
クラウドPBXにおすすめの中古スマホは、持ち運びやすいことが挙げられます。
会社用としてクラウドPBXを使うために中古スマホを選ぶのなら、2台持ちをすることになるため、軽くて薄いタイプがよいでしょう。
また、プライベート用のスマホでクラウドPBXを利用するのであれば、機能性にも注目しながら選ぶのがおすすめです。
それでは、 クラウドPBXにおすすめの中古スマホをご紹介いたします。
クラウドPBXにおすすめの中古スマホ①【iPhone8】
iPhone8は、2017年9月22日に発売されたスマホです。
カラーはゴールド、シルバー、スペースグレイの3色展開で、スタイリッシュなカラーがそろえられています。
本体サイズは、高さ:139mm×幅:68mm×厚さ:7.3mmで重さは148g、画面は4.7インチとiPhoneの中ではやや小さめのサイズです。
容量は64GB、256GBの2種類の展開となっており、クラウド電話として使用するには十分な容量になっています。
iPhone8は防沫性能だけでなく、耐水性能と防塵性能がそなわっているため、クラウド電話として持ち歩くのにも向いています。
サイズも小さく、重さも軽いので、クラウド電話専用のスマホとしてiPhone8を使用して、別のスマホと2台持ちするのもおすすめな機種です。
クラウドPBXにおすすめの中古スマホ②【Google Pixel5】
Google Pixel5は、2020年10月15日に発売されたスマホです。
カラーはジャストブラックとソータセージのスタイリッシュな2色展開になります。
本体サイズは、高さ:144.7mm×幅:70.4mm×厚さ:8mmで重さは151g、画面は6インチでクラウドPBXとして持ち運びに適した大きさです。
容量は128GBのみの展開ですが、クラウドPBXを利用するには十分な容量であるといえるでしょう。
Google Pixel5は、耐水機能をはじめ、防水機能と防塵機能もおサイフケータイもついていてるので、プライベート用のスマホとクラウドPBXを兼ねるのにも向いています。
クラウドPBXにおすすめの中古スマホ③【iPhone_se(第2世代)】
iPhone_se(第2世代)は、2020年4月24日に発売されたスマホです。
カラーはホワイト、ブラック、(PRODUCT)RED™の3色展開で、はっきりとしたカラーがそろっています。
本体サイズは、高さ:138.4mm×幅:67.3mm×厚さ:7.3mmで重さは148g、画面は4.7インチで、iPhoneの中では小さく、クラウドPBXとして使用しやすい大きさです。
容量は64GB、128GB、256GBの3種類が展開されており、クラウドPBXで使用するには申し分ない容量であるといえます。
耐水・防水機能もそなわっているので、安心して使用可能です。
TouchID搭載のため、マスクをしていても簡単にロックを解除できるため、コロナ禍でも使用しやすくなっています。